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中国の地図アプリ完全ガイド(2026年)|高徳地図(Amap)を日本語・英語で、中国の電話番号なしで使う
Googleマップは中国でほぼ使えません。どの地図アプリを選ぶか、日本語・英語で使えるか、中国の電話番号なしで使えるか、そしてアプリでタクシーを呼ぶ方法まで、2026年の最新情報で解説します。
「中国では高徳地図を入れろ」と書いてあっても、いざ開くと中国語のログイン画面が出て、持っていない中国の電話番号(+86)を求められる——多くの日本人旅行者がここでつまずきます。誰も説明しないのは、高徳には実質2つのバージョンがあるということ。正しいほうを選べば、この電話番号の問題はほぼ消えます。このページで整理します。2026年6月時点の情報です。
そもそも、なぜGoogleマップではダメなのか
中国でGoogleマップが使えない理由は2つ、どちらも具体的です。
- グレートファイアウォールの内側:ローミングeSIMやVPNなしでは、地図タイルすら読み込まないことが多い。
- 座標がずれる:中国は地図に法定のずれ(GCJ-02、通称「火星座標」)を義務づけており、Googleのピンは数十〜数百メートル単位でずれます。店のピンが道路の真ん中、ということが起きます。
例外はAppleマップ。中国国内では高徳(Amap)のデータで動くため、英語・日本語でそのまま使えます。iPhoneユーザーにとっては「何もインストールしない」のが一番ラクな答えになることも多いです。
いちばんの誤解:高徳は2つある
電話番号問題の根っこがこれです。
| 国内版「高徳地図」 | 国際版「Amap」 | |
|---|---|---|
| 想定ユーザー | 中国の住民 | 訪中する外国人観光客 |
| 表示言語 | 中国語が基本 | 英語など多言語 |
| ログイン | +86の番号を求める | 海外ユーザーでも使える |
| 入手先 | 中国のアプリストア | 各国のApp Store / Google Play |
2025年、高徳は訪日客ならぬ**訪中客向けの国際英語版「Amap」**を公開しました(英語UI・英語音声ナビ)。間違って国内版を入れると、例の「中国の番号を入れろ」というログイン画面に阻まれます。出発前に、自国のApp Store / Google Playから国際版Amapを入れておきましょう。
中国の地図アプリ、結局どれを使う?
日本の旅行者からよく聞かれる「どっちがいいの?」への答えを、端末別に。
- iPhoneの人:標準の「マップ」アプリでほぼ完結(中国では高徳データ)。追加インストール不要が最大の利点。
- Androidの人:国際版Amapが最も実用的(正確なローカル経路+配車内蔵)。
- どちらも:電波の届かない場所に備え、オフライン地図を事前にダウンロードしておくと安心。
なお百度地図(Baidu Maps)は中国語中心で外国人には不向き、Huaweiの花瓣地図は多言語対応だが細い道や店舗データが弱め——観光なら高徳/Appleで十分です。
アカウント登録は必要?
多くの場合、不要です。何が「ログイン必須」かを整理します。
- ログイン不要:場所の検索、徒歩ルート、車ルート、地下鉄・バスの乗換案内。旅行者が地図でやることの大半はここです。
- ログイン必須:タクシー配車、シェア自転車の解錠、複数端末での保存同期。
つまり「場所を探して歩く・地下鉄で移動する」だけなら、電話番号の入力画面は無視して(戻って)地図をそのまま使えます。
中国の電話番号なしで使う方法
ラクな順に。
- 国際版Amapを入れ、海外ユーザーとして登録する。 これが本来の使い方で、+86を求められる国内版の壁を回避できます。
- そもそも登録しない(上記の通り、地図・乗換だけなら不要)。
- 配車だけ別アプリで:車はAlipayやWeChat Payのミニプログラム、またはDiDi(英語対応)から。海外発行カードと自国の電話番号で使えます。
避けるべきは、国内版の高徳に無理やり海外番号を通そうとすること——掲示板が「できない」報告で埋まっている、その行き止まりです。
表示を日本語・英語にする手順
中国語で開いてしまったら、切り替えはすぐです。
- 右下の**「Me/プロフィール」**アイコンをタップ。
- **設定(歯車)**を開く。
- **General → Language Settings(言語設定)**へ。
- 日本語または英語を選ぶ。
国際版Amapは最初から英語。端末の表示言語を日本語/英語にしておくと、アプリもそれに追従しやすくなります。
アプリでタクシーを呼ぶ(外国人でもできる)
Amapの隠れた便利機能がこれ。Amapは自社で車を持たず、第三者の配車を束ねるアグリゲーターとして、中国の360以上の都市で配車に対応。AlipayやWeChat Pay経由で国際カード払いができます。
- 国際版アプリでログインし、乗車地と目的地を設定して配車をリクエスト。
- 連携した決済で支払い——現金不要・交渉不要・料金は事前提示。
- 行き先を中国語で説明できないときの、流しのタクシーより確実な代替手段です。
そのために、出発前に海外カードでAlipayを設定しておきましょう。
高徳(Amap) vs Appleマップ vs Googleマップ
| Amap(国際版) | Appleマップ | Googleマップ | |
|---|---|---|---|
| 中国での正確さ | 最良(本家データ) | 良(高徳データ) | 低(ピンがずれる) |
| ファイアウォール内で動く | ○ | ○ | ×のことが多い |
| 日本語・英語 | ○ | ○ | ○ |
| 乗換+配車 | ○ | 限定的 | × |
| 地図にアカウント要 | 不要 | 不要 | 不要 |
目安:メインはAmap、設定不要の予備にAppleマップ、Googleマップは出発前の下調べだけ。
安全に使うために
「中国の地図アプリは安全?」という不安もよく聞きます。実務的なポイント:
- 公式ストア(App Store / Google Play)からのみ入れる。野良APKは避ける。
- 地図・乗換だけならログイン不要——個人情報を渡さずに使える範囲が広い。
- 配車・決済はAlipay/WeChat Pay側で完結し、カード番号を多数のアプリにばらまかずに済む。
どうしても中国の番号が要る場面
正直に書きます。+86の番号(または住民アカウント)が今も要るのは一部だけ:一部のクーポン/ポイント機能、特定のシェア自転車事業者の独自アプリ、中国IDに紐づく端末間同期など。通常の旅行には不要です。ぶつかったら、無理せず迂回しましょう。
出発前にやること(そして通信の準備)
自宅のWi-Fiで、出発前に:
- 国際版Amapをダウンロードし、言語を日本語/英語に。アプリストアが普通に使えるうちに。
- 到着時の通信を確保:地図は圏外では役に立ちません。出発前にローミングeSIMを入れておけば、着いた瞬間からナビも配車も動きます。
手順まとめ
- 自国のApp Store / Google Playから国際版Amapを入れる。
- 開く——検索・徒歩・地下鉄ナビはアカウントなしですぐ使える。
- タクシーを使うときだけ、Me → ログインで海外ユーザー登録。
- 料金用に海外カードでAlipay/WeChat Payを設定。
- 事前にeSIMを入れて到着——これで現地で全部動きます。