A hand holding a smartphone, photographing misty mountains

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高徳地図を日本語で使う:Amap中国旅行ガイド

中国旅行で高徳地図・Amapを使う日本人向けガイド。日本語表示、Googleマップのずれ、Appleマップとの違い、登録なしで使える範囲を整理。

青海波(せいがいは)の波文様の帯と、中央に朱印をあしらった飾り罫。青海波は日本と中国の双方で吉祥文様として親しまれてきた波の意匠です。
幾重にも続く「青海波(せいがいは)」は、日中どちらでも“滞りなく続く”ことを願う吉祥文様。道案内も、こうして途切れないのが理想です。

「中国では高徳地図を入れろ」と書いてあっても、いざ開くと中国語のログイン画面が出て、持っていない中国の電話番号(+86)を求められる——多くの日本人旅行者がここでつまずきます。誰も説明しないのは、高徳には実質2つのバージョンがあるということ。正しいほうを選べば、この電話番号の問題はほぼ消えます。このページで整理します。2026年6月時点の情報です。

目的別に読むページを選ぶ

高徳地図まわりの悩みは、ひとつのページに全部詰めると長くなりすぎます。まずここで分けます。

やりたいこと読むページ
日本語で使える地図アプリを選びたいこのページ
Amapをどこから入れるか、中国番号なしで使えるか知りたいAmapのダウンロードと登録
Amapでタクシーを呼びたい、支払いで詰まりたくないAmapでタクシーを呼ぶ方法
Googleマップ、Appleマップ、Amapのどれを使うか決めたいこのページ

「高徳地図 日本語版」と検索している人は、まずこのページで全体像をつかんでから、必要ならダウンロード編へ進んでください。

そもそも、なぜGoogleマップではダメなのか

中国でGoogleマップが使えない理由は2つ、どちらも具体的です。

  • グレートファイアウォールの内側ローミングeSIMやVPNなしでは、地図タイルすら読み込まないことが多い。
  • 座標がずれる:中国は地図に法定のずれ(GCJ-02、通称「火星座標」)を義務づけており、Googleのピンは数十〜数百メートル単位でずれます。店のピンが道路の真ん中、ということが起きます。

例外はAppleマップ。中国国内では高徳(Amap)のデータで動くため、英語・日本語でそのまま使えます。iPhoneユーザーにとっては「何もインストールしない」のが一番ラクな答えになることも多いです。

高徳地図は日本語で使える?

はい、使えます。ただし選び方が大事です。日本語で使いたい旅行者は、国内版「高徳地図」ではなく、海外ストアで配信されている国際版 Amap を入れるのが安全です。iPhoneなら標準のAppleマップも中国国内では高徳データを使うため、日本語表示のままかなり実用的です。

高徳地図 日本語版とAmap国際版の違い

検索でよく出る「高徳地図 日本語版」は、実際には国際版Amapを指していることが多いです。国内版「高徳地図」は中国ユーザー向け、国際版Amapは訪中外国人向け、と考えると迷いません。

アプリストアで迷う人は、ダウンロード編へ。国内版を入れてしまったときの見分け方、中国の電話番号を求められたときに何を戻ればいいかまで分けて説明しています。

いちばんの誤解:高徳は2つある

電話番号問題の根っこがこれです。

国内版「高徳地図」国際版「Amap」
想定ユーザー中国の住民訪中する外国人観光客
表示言語中国語が基本英語など多言語
ログイン+86の番号を求める海外ユーザーでも使える
入手先中国のアプリストア各国のApp Store / Google Play

2025年、高徳は訪日客ならぬ**訪中客向けの国際英語版「Amap」**を公開しました(英語UI・英語音声ナビ)。間違って国内版を入れると、例の「中国の番号を入れろ」というログイン画面に阻まれます。出発前に、自国のApp Store / Google Playから国際版Amapを入れておきましょう。

中国の地図アプリ、結局どれを使う?

日本の旅行者からよく聞かれる「どっちがいいの?」への答えを、端末別に。

  • iPhoneの人:標準の「マップ」アプリでほぼ完結(中国では高徳データ)。追加インストール不要が最大の利点。
  • Androidの人国際版Amapが最も実用的(正確なローカル経路+配車内蔵)。
  • どちらも:電波の届かない場所に備え、オフライン地図を事前にダウンロードしておくと安心。

なお百度地図(Baidu Maps)は中国語中心で外国人には不向き、Huaweiの花瓣地図は多言語対応だが細い道や店舗データが弱め——観光なら高徳/Appleで十分です。

アカウント登録は必要?

多くの場合、不要です。何が「ログイン必須」かを整理します。

  • ログイン不要:場所の検索、徒歩ルート、車ルート、地下鉄・バスの乗換案内。旅行者が地図でやることの大半はここです。
  • ログイン必須タクシー配車、シェア自転車の解錠、複数端末での保存同期。

つまり「場所を探して歩く・地下鉄で移動する」だけなら、電話番号の入力画面は無視して(戻って)地図をそのまま使えます。

中国の電話番号なしでAmapを使える?

使えます。地図検索、徒歩ルート、地下鉄・バスの乗換案内だけなら、アカウント登録なしで使える範囲が広いです。配車など一部機能でログインが必要になった場合も、国際版Amapなら海外ユーザーとして登録する前提で設計されています。

中国の電話番号なしで使う方法(概要)

ラクな順に。

  1. 国際版Amapを入れ、海外ユーザーとして登録する。 これが本来の使い方で、+86を求められる国内版の壁を回避できます。
  2. そもそも登録しない(上記の通り、地図・乗換だけなら不要)。
  3. 配車だけ別アプリで:車はAlipayやWeChat Payのミニプログラム、またはDiDi(英語対応)から。海外発行カードと自国の電話番号で使えます。

避けるべきは、国内版の高徳に無理やり海外番号を通そうとすること——掲示板が「できない」報告で埋まっている、その行き止まりです。

詳しい手順は Amapのダウンロードと登録:電話番号なしで使う方法 に分けました。

表示を日本語・英語にする手順

中国語で開いてしまったら、切り替えはすぐです。

  1. 右下の**「Me/プロフィール」**アイコンをタップ。
  2. **設定(歯車)**を開く。
  3. **General → Language Settings(言語設定)**へ。
  4. 日本語または英語を選ぶ。

国際版Amapは最初から英語。端末の表示言語を日本語/英語にしておくと、アプリもそれに追従しやすくなります。

アプリでタクシーを呼ぶ(概要)

Amapの隠れた便利機能がこれ。Amapは自社で車を持たず、第三者の配車を束ねるアグリゲーターとして、中国の360以上の都市で配車に対応。AlipayやWeChat Pay経由で国際カード払いができます。

  • 国際版アプリでログインし、乗車地と目的地を設定して配車をリクエスト。
  • 連携した決済で支払い——現金不要・交渉不要・料金は事前提示。
  • 行き先を中国語で説明できないときの、流しのタクシーより確実な代替手段です。

そのために、出発前に海外カードでAlipayを設定しておきましょう。

配車画面で詰まる場所、支払い方法、DiDiとどちらを使うべきかは Amapでタクシーを呼ぶ方法 で詳しく整理しています。

高徳(Amap) vs Appleマップ vs Googleマップ

Amap(国際版)AppleマップGoogleマップ
中国での正確さ最良(本家データ)良(高徳データ)低(ピンがずれる)
ファイアウォール内で動く×のことが多い
日本語・英語
乗換+配車限定的×
地図にアカウント要不要不要不要

目安:メインはAmap、設定不要の予備にAppleマップ、Googleマップは出発前の下調べだけ。

安全に使うために

「中国の地図アプリは安全?」という不安もよく聞きます。実務的なポイント:

  • 公式ストア(App Store / Google Play)からのみ入れる。野良APKは避ける。
  • 地図・乗換だけならログイン不要——個人情報を渡さずに使える範囲が広い。
  • 配車・決済はAlipay/WeChat Pay側で完結し、カード番号を多数のアプリにばらまかずに済む。

どうしても中国の番号が要る場面

正直に書きます。+86の番号(または住民アカウント)が今も要るのは一部だけ:一部のクーポン/ポイント機能、特定のシェア自転車事業者の独自アプリ、中国IDに紐づく端末間同期など。通常の旅行には不要です。ぶつかったら、無理せず迂回しましょう。

出発前にやること(そして通信の準備)

自宅のWi-Fiで、出発前に:

  • 国際版Amapをダウンロードし、言語を日本語/英語に。アプリストアが普通に使えるうちに。
  • 到着時の通信を確保:地図は圏外では役に立ちません。出発前にローミングeSIMを入れておけば、着いた瞬間からナビも配車も動きます。

手順まとめ

  1. 自国のApp Store / Google Playから国際版Amapを入れる。
  2. 開く——検索・徒歩・地下鉄ナビはアカウントなしですぐ使える。
  3. タクシーを使うときだけ、Me → ログインで海外ユーザー登録。
  4. 料金用に海外カードでAlipay/WeChat Payを設定。
  5. 事前にeSIMを入れて到着——これで現地で全部動きます。

出典

出発前の準備