東京発・上海旅行

東京から上海へ。空港選びで到着日の使い方が変わる

東京発の上海旅行を、羽田・成田と虹橋・浦東の組み合わせ、2026年の日本人向け30日以内の査証免除、入国準備、通信・支払い、市内への移動、2泊3日と3泊4日のモデル日程まで順番に整理します。

東京―上海の飛行時間はおおむね3〜4時間です。時差は1時間で、上海のほうが日本より遅れています。距離だけを見れば週末旅行も可能ですが、短い旅ほど空港の組み合わせと到着時刻が効いてきます。

航空券を探すときは「東京―上海」だけで決めず、空港コードまで確認します。

時間優先

羽田 HND → 虹橋 SHA

市内から市内への移動が短くなりやすい組み合わせ。2泊3日の旅行で特に有利です。

便・運賃を比較

成田 NRT → 浦東 PVG

選択肢を探しやすい一方、両端の空港移動を旅程に入れる必要があります。

判断基準

到着時刻まで見る

安い深夜着が、タクシー代と失う半日を含めても安いかを確認します。

まず、4つの空港を分けて考える

空港コード旅行者にとっての意味
羽田空港HND東京中心部から近く、早朝・夜の移動を組みやすい
成田空港NRT国際線の選択肢を比較しやすいが、東京都心から遠い
上海虹橋空港SHA上海中心部に近く、地下鉄2号線・10号線を利用しやすい
上海浦東空港PVG国際線の中心。地下鉄、リニア、タクシーを目的地別に選ぶ

同じ「東京発・上海行き」でも、HND–SHAとNRT–PVGでは到着日の使い方が変わります。航空券の差額だけでなく、次の4項目を足してください。

  1. 自宅から東京側空港までの時間と費用
  2. 出発時刻に必要な前泊・早朝移動
  3. 上海側空港からホテルまでの時間と費用
  4. 到着後に観光できる時間

JALの2026年夏季計画には羽田―虹橋、成田―浦東が掲載されています。ANAや中国系航空会社を含め、運航日と時刻は変わるため、記事の便名を信用するより航空会社の検索結果を確認するほうが安全です。

日本人は2026年も30日以内なら査証免除

中国駐日本国大使館の日本語案内では、日本の一般旅券を持ち、観光、商用、親族・友人訪問、交流訪問、トランジットを目的として30日以内滞在する場合、査証が免除されます。現行措置の期限は2026年12月31日24時までです。

査証免除は、どの活動でも30日滞在できるという意味ではありません。就労、留学、取材など対象外の目的や、30日を超える滞在には該当する査証が必要です。

出発前に確認するもの:

  • 旅行中有効な一般旅券
  • 帰国便または次の国への航空券
  • 最初のホテル名、住所、電話番号
  • 旅行目的を説明できる予約情報
  • 大使館の最新の査証免除延長のお知らせ

制度の細かい条件は日本国籍向け中国査証ガイドにも整理しています。

航空券を予約するときの確認順

  1. 01
    空港コードを見る。

    「上海」と書かれていても、SHAとPVGではホテルまでの移動が違います。東京側もHNDとNRTを分けます。

  2. 02
    現地到着時刻を確認する。

    日本と上海には1時間の時差があります。予約画面は通常、出発地・到着地それぞれの現地時刻です。

  3. 03
    受託手荷物を確認する。

    安い運賃に荷物が含まれない場合、追加後の総額で比較します。

  4. 04
    変更・欠航時の扱いを見る。

    別切りの国内移動やホテルを同日に置くなら、接続保証がないことを前提に余白を作ります。

  5. 05
    ホテルへの最終移動を決める。

    浦東への夜着は、地下鉄の最終時刻を決めつけず、タクシー・DiDiの予算も用意します。

出発48時間前までに終えること

1. 中国の入国カード

国家移民管理局の公式入口からオンラインで入力できます。入力自体は無料です。航空券・旅券・最初の宿泊先を手元に置き、完了画面やQRコードをオフラインでも見られるように保存します。

検索広告の「代行」サイトに料金を払う必要はありません。公式URLは s.nia.gov.cn ドメインかを確認してください。

2. 通信

短期旅行なら、中国本土対応の旅行eSIMまたは日本の携帯会社の国際ローミングが扱いやすい選択です。日本のSIMは、銀行やAlipayの確認SMSを受け取れる状態で残します。

eSIMを買うときは、次の3点を確認します。

  • 対象地域に中国本土が明記されているか
  • テザリングが必要なら対応しているか
  • 中国で普段使うサービスへの接続条件が説明されているか

詳細は中国旅行向けeSIMガイドを参照してください。

3. 支払い

Alipayを日本でインストールし、日本の電話番号で登録、対応する国際カードを追加します。本人確認が表示されたら旅券情報を入力します。

上海では国際カードが使えるホテルや大型店もありますが、小さな店ではQR決済が中心です。Alipayだけにせず、別の発行会社のカードと少額の人民元現金も用意します。

4. 地図と住所

中国本土では、Google Mapsだけを移動の基準にしないほうが安全です。Amap(高徳地図)など中国向け地図を入れ、ホテルの中国語名と住所をスクリーンショットで保存します。

5. 予約名

ホテル、航空券、鉄道、観光施設は、旅券のローマ字表記に合わせます。日本語の漢字名や通称を別に入力すると、現地で照合できないことがあります。

虹橋空港から市内へ

虹橋は短期旅行の到着空港として使いやすい場所です。

  • 地下鉄2号線:人民広場、南京東路、陸家嘴方面へつながる
  • 地下鉄10号線:市内西側、旧フランス租界周辺や南京東路方面の選択肢になる
  • タクシー・DiDi:荷物が多い、複数人、ホテルが駅から遠い場合に便利

虹橋空港にはターミナルが複数あります。航空券の到着ターミナルと、地図アプリが案内する駅入口を確認してください。虹橋駅と空港を同じ場所だと思って歩き始めると、荷物を持った移動が長くなります。

浦東空港から市内へ

浦東は市中心部から東に離れています。ホテルの場所と到着時刻で選びます。

方法向いている人注意点
地下鉄2号線料金を抑えたい、到着が早い中心部まで長い。混雑時の大きな荷物に注意
リニア+地下鉄/タクシー乗り物として体験したい、龍陽路から移動しやすいリニアだけでは中心部のホテルに着かない
タクシー / DiDi2人以上、大荷物、夜着渋滞と距離で料金が変わる。正規乗り場を使う

浦東からの詳しい比較は英語版のPVG to central Shanghai guideにあります。日本語で必要な結論は、深夜着なら無理に地下鉄へ急がず、正規タクシーまたは事前に確認した配車方法を使うことです。

上海の地下鉄はSuicaとは別物

SuicaやPASMOの残高をそのまま上海地下鉄で使うことはできません。

一方、上海地下鉄では2025年から全線で対応する国際非接触カードのTap to Rideが導入されています。条件を満たすVisa、Mastercard、American Express、JCBなどは、対象改札で直接タッチできます。Apple PayやGoogle Payでの利用は、登録カードと端末側の条件に左右されます。

入場と出場は必ず同じカード、同じスマートフォン、同じ時計を使います。実物カードで入り、Apple Payで出る使い方は避けます。

Alipayの「Transport」で上海の乗車コードを開く方法や、一回券を買う方法もあります。短い旅では、使えた方法を毎回変えず、予備だけ別に持つほうが楽です。

2泊3日の組み方

1日目:到着と外灘

ホテルに荷物を置き、人民広場から南京東路、外灘へ。体力が残っていれば、日没後の浦東夜景まで見ます。到着日に有料展望台の固定予約を入れすぎないのがポイントです。

2日目:上海らしい街歩き

旧フランス租界周辺を2つの短い散歩に分け、途中にランチ、カフェ、博物館またはギャラリーを置きます。夜は新天地、淮海路、蘇州河など、ホテルから戻りやすい場所を選びます。

3日目:豫園周辺と帰国

早めに旧市街・豫園周辺を歩き、空港へ。浦東発なら、市内観光を詰め込まず、空港移動を独立した予定として扱います。

3泊4日なら何を足すか

追加日は次のどれか1つに絞ります。

  • 上海博物館東館など大型ミュージアム
  • 上海ディズニーランド
  • 蘇州または杭州への日帰り
  • 西岸、蘇州河、北外灘など別の都市散歩

2泊3日に蘇州とディズニーを両方入れると、上海へ来たのに移動と入場待ちが旅の中心になります。

上海旅行ガイドで市内の優先順位を決めてから、追加日を選んでください。

日本から来る旅行者が間違えやすい点

「国際カードがあるから、どこでもカード払い」

大型ホテルや商業施設では使いやすくなっていますが、小規模店はQR決済が中心です。Alipay、別会社の国際カード、少額現金の3段構えが現実的です。

「成田―浦東が一番安いから一番得」

両都市で空港が遠くなります。2泊3日では、差額より数時間のほうが高くつくことがあります。

「日本語の漢字名なら中国でも通じる」

予約照合は旅券のローマ字が基準です。画面表示用の名前と、本人確認用の名前を混同しないでください。

「Google Mapsだけで十分」

検索結果や位置情報にずれが出る場合があります。Amapなど中国向け地図と、ホテルの中国語住所を併用します。

「到着後に全部設定すればいい」

設定にはデータ通信、SMS、銀行アプリ、旅券が同時に必要になることがあります。日本の安定した通信環境で終わらせます。

よくある質問

日本人は上海旅行にビザが必要ですか?

現行制度では、日本の一般旅券を持ち、観光など対象目的で30日以内滞在する場合は査証免除です。措置は2026年12月31日までと案内されています。出発直前に中国駐日本国大使館の最新通知を確認してください。

羽田―虹橋は必ず一番良いですか?

短期旅行では有利になりやすい組み合わせです。ただし運賃、運航日、出発時刻、自宅から羽田までの移動を含めて比較します。

上海で日本のクレジットカードは使えますか?

対応店と上海地下鉄の対象改札では使えますが、すべての店ではありません。Alipayへのカード登録と、別の支払い手段を準備してください。

上海で日本語は通じますか?

一部のホテルや観光施設を除き、常に通じるとは考えないほうが安全です。中国語の住所、翻訳アプリ、指差しで確認できる画面を用意します。

週末だけでも楽しめますか?

可能です。羽田―虹橋など移動時間の短い便を選び、上海市内に集中します。浦東夜着・浦東早朝発で2泊すると、実質の観光時間が短くなるため便の時刻を先に見ます。

公式情報

出発前の準備