中国トランジット

中国の乗り継ぎビザ免除は「第三国へ行く経路」が条件

中国の240時間トランジットビザ免除を日本語で解説。日本国籍の条件、第三国ルール、55対象国、65入国地点、滞在可能地域、時間の数え方、チェックインと入国審査の準備。

240時間トランジットビザ免除は、通常の観光ビザの代用品ではありません。中国を経由して第三国・地域へ向かう旅行者が、指定された条件の中で最長10日間滞在できる制度です。

制度の現在地

中国国家移民管理局は2024年12月、従来の72時間・144時間制度を240時間へ延長しました。2025年11月5日からは対象の入国地点が65か所、対象国籍が55か国となっています。

古い記事の「144時間」「60港」という数字は、現在の全体像ではありません。予約前に国家移民管理局の最新告知を確認してください。

日本人が利用するための条件

日本の旅券は対象国籍に含まれます。一般的には、有効な国際旅行証明書、日付と座席が確定した第三国・地域行きの乗継券、指定入国地点の利用が必要です。

入国可否を最終判断するのは入国審査当局です。航空会社も出発地のチェックインで経路と書類を確認します。

第三国ルールを経路で確認する

判断するのは、中国へ入る直前の国・地域と、中国を出た直後の国・地域です。

経路判定の考え方
東京 → 上海 → ソウル日本と韓国が異なるため条件に合う形
東京 → 上海 → 東京同じ国へ戻るため対象外
東京 → 上海 → 香港香港は別地域として扱われるため条件に合う形
ソウル → 上海 → 大阪韓国と日本が異なるため条件に合う形

往復航空券に上海滞在を挟んだだけでは「乗り継ぎ」になりません。

240時間の数え方

240時間は入国した瞬間から単純に数える方式ではなく、原則として入国翌日の午前0時から計算されます。たとえば1日に入国した場合、公式カウントは2日午前0時に始まります。

ただし限界まで予定を詰めないでください。欠航、遅延、空港への移動時間を考え、余裕のある出国便を選びます。

対象となる国籍

2025年11月時点の公式告知では55か国が対象です。日本、韓国、米国、カナダ、英国、オーストラリア、ロシア、多くの欧州諸国などが含まれます。

国籍リストは更新される可能性があります。居住国や出発地ではなく、使用する旅券の国籍で確認します。

65の指定入国地点

北京、上海、広州、成都、西安、重慶、杭州、昆明、厦門など主要ハブの指定空港・港・鉄道駅が含まれます。2025年11月には広東省の5地点が追加され、合計65地点になりました。

「その都市が対象」だけで判断せず、実際に使う空港・港・駅が指定リストにあるか確認してください。

入国と出国は同じ場所でなくてもよい

対象地点と許可地域の条件を満たせば、上海から入国し、成都から出国するような経路も可能です。これにより複数都市を組み合わせやすくなりました。

ただし国内移動の列車や航空券、出国地点までの時間を示せるようにしておくと説明が明確です。

滞在できる地域

制度は24の省・自治区・直轄市に広がっていますが、中国本土のどこへでも自由に行ける制度ではありません。地域によっては省全体ではなく指定都市のみが対象です。

チベット、新疆、甘粛、青海、寧夏、内モンゴル、吉林は、240時間制度の一般的な許可範囲に含まれません。旅行先が境界に近い場合は公式の地域表を確認します。

30日免査証との違い

項目一般の短期免査証240時間トランジット
目的観光・商用など第三国への乗り継ぎ
第三国行き航空券通常は必須条件ではない必須
滞在上限国籍別の制度に従う最長240時間
移動地域制度の範囲指定された24地域

自分の国籍が通常の免査証対象なら、より単純な制度を使える場合があります。入国目的と経路に合う制度を選びます。

チェックインで提示できるようにするもの

  • 使用する旅券
  • 中国から第三国・地域へ出る確定済み予約
  • 中国での最初の宿泊先
  • 全経路が分かるeチケット
  • 必要な場合は到着カード情報

予約はスマホだけでなくPDFやスクリーンショットでも保存します。空港Wi-Fiやアプリにログインできないと、説明が難しくなります。

入国審査での説明

「観光に来た」だけで終わらせず、乗り継ぎ経路、滞在日数、宿泊先、出国便を短く具体的に説明します。友人宅に泊まる場合は住所と連絡先を用意してください。

ホテル以外に泊まる旅行者は、入国後24時間以内の宿泊登記が必要です。ホテルでは通常、チェックイン時に処理されます。

予約前の最終チェック

  1. 旅券国籍が最新の55か国リストにある。
  2. 入国直前と出国直後が異なる国・地域である。
  3. 入国地点が65の指定地点にある。
  4. 訪問都市が許可地域内にある。
  5. 出国が240時間以内である。
  6. 航空券とホテル情報をオフライン保存した。

条件が1つでも曖昧なら、航空会社と中国の出入国当局へ確認し、必要に応じて通常の査証を取得してください。

公式情報

出発前の準備